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資料館所蔵資料紹介-9

資料館では、2009年7月より展示コーナーを新設し、資料館の所蔵資料について皆様に知っていただくため、種類別にご紹介をしています。第9回は、中国・韓国語図書です。

第9回 中国・韓国語図書

 漢籍とは、概ね1911年以前(辛亥革命以前)に中国人が中国語などを用いて著した書物を指しますが、東京国立博物館資料館では、こうした漢籍と近現代の中国・韓国語図書を合わせて、約37,000冊を所蔵しており、その数は蔵書全体の約2割近くになります。その中には、「四庫全書珍本」や「続修四庫全書」といった大型の叢書類、「中国美術分類全集」などの美術全集、中国、韓国の博物館の展覧会カタログや各地で発掘された文物(文化財)の報告書などが含まれています。
 資料館では2009年度に貴重書を除く整理済みの中国・韓国語図書の遡及入力を行い、約8,300冊のデータを作成しました。これにより、今まで入力していた分を合わせて約15,000冊の中国・韓国語図書がOPAC(図書検索)で検索可能となりました。今後、漢籍の線装本についても順次データを作成し、また、未整理図書についても整理を進めて行く予定です。
 今回は、美術館・博物館に関する図録類から3点を展示します。

<展示資料>

1 『参加倫敦中国芸術国際展覧会出品図説 第3冊書画』 (061-11)
 参加倫敦中国芸術国際展覧会準備委員会編輯
 上海 商務印書館, 1936.2.                                 
2 『中国文物図説 : 国立故宮中央博物院手主冊』 (061-60)
 国立故宮中央博物院連合管理所出版委員会編輯
 台北 : 国立故宮中央博物院連合管理所出版, 1965.7        

3 『陳列品図鑑 : 八・一五後 蒐集』 (061-A58)
 ソウル : 国立博物館, 1965.12                     

<展示期間>

2010年7月12日〜8月30日